サンドブラスト加工は有資格者が検査します

弊社のサンドブラスト(以降ブラストと記す)加工検査は有資格者が行ないます。ブラストとは、研磨剤をコンプレッサーの圧縮空気に混ぜて吹き付け、製品の表面処理加工を行なう工業技術のことです。この工業技術が考案されたころは、天然の砂を研磨材として使っていました。そのため、砂を吹き付ける加工技術=Sand Blastというようになったのです。

現在では工業製品の表面処理加工や強度アップ加工など、さまざまな用途に使われているブラストですが、実際に加工を施すためには専門知識や熟練度が必要です。専門知識や熟練度は実務経験の長さだけでは認められません。

さまざまな資格を取得してはじめてブラスト加工ができるのです。加工だけではありません。加工以外に重要なのが「検査」です。工業用のブラスト加工は、誰でも手軽にできるものではありません。船舶、設備、建築物などの重要な下地加工や防錆が適切に処理されず、万が一腐食などを起こした場合、重大な事故や人命を落とす危険性があります。

工程の基礎となる技術だからこそ、その施工には十分な検査が必要なのです。弊社は、加工はもちろんのこと、検査においても有資格者が検査を担当いたします。

安心と安全のブラスト技術。それが岡垣興業株式会社のお客様に対するお約束です。

サンドブラスト加工に求められる資格とは?

日本国内においては、ブラスト加工に義務付けられた資格は特にありません。

サンドブラスト加工検査にも資格が必要な理由

ブラストは加工中の至るところで検査が行なわれます。製品によっては多くの命を守っているものもあります。たとえば、タンカーなどの船舶がいい例です。加工が100%ではない状態で製品を引き渡してしまい、長年の使用による経年劣化が原因で海難事故が起こってしまう可能性もあります。

弊社では、ブラストを含むすべての加工過程で資格をもった検査員が厳しいチェックを行ないます。お客様の希望通りの製品に仕上げるためには、何度も加工を重ねる場合もあるため、その都度で検査を行なわなければいけません。

検査を行なわずに加工を重ねてしまうと、どの工程のどの部分にミスがあったのかがわかりにくくなってしまいます。加工による製品の不良を起こさないためにも、資格を持っている検査員によるチェックが必要なのです。

サンドブラスト検査に有資格者がいる強みは「国際基準のクオリティ」です!

ブラスト加工には細かい検査が行なわれます。その検査を行なうスタッフは、国際的な検査資格である「FROSIOIII」を取得しています。日本人でも取得している人が少ない資格で、取得までは相当な時間がかかる難関資格でもあるのです。
弊社はブラストの国際検査資格をもつスタッフが、工程ごとに検査を行なっています。工業系の工程管理は完成までに定期的に検査が行なわれます。ブラストはその工程のもっとも大事な基礎であり、適切な管理が求められます。

ブラストや防錆塗装工程の検査に、有資格者がいる強み。それは「国際基準のクオリティ」があることです。

ブラストは元々、船舶などの造船に使われている工業技術です。大型船舶にはバラストと呼ばれている海水を溜めるタンクがあります。このタンクに海水があるからこそ、航行時のバランスが取れるのです。

ブラストは、このバラストの防錆加工工程に使われています。ブラストが施されていないと、航行中にサビによって船底に穴が空いてしまいます。バラストの破損によって巨大タンカーが転覆するという海難事故も実際に起こっているのです。

サンドブラスト検査資格「FROSIO」が生まれた背景

サンドブラストの国際検査資格であるFROSIOがノルウェーで制定されました。1969年にノルウェーの大陸棚で石油が発見され、翌々年の1971年から石油開発がはじまります。石油開発には、どの国においてもドリリング・リグやプラットホーム、メンテナンス工事などが必要です。

ノルウェーの石油開発地域でも石油開発にともなう設備の設置が行なわれました。ですが、石油開発施設の需要が急激に高まったこともあり、経験豊富な塗装業者や検査員が不足していたのです。1981年前後、北海大陸棚に建設された多くの石油開発施設が崩壊や爆発事故を起こしました。多くの人命が失われ、同時に石油開発そのものも滞ってしまったのです。

1986年、ノルウェーの電力業界や造船業界などが中心となって「FROSIO表面検査員制度」が設立されました。この制度では主に次の3つの基準や検査項目が決められました。

● 表面処理基準
● 品質保証QC
● 品質管理QC

そして1990年、後のISO基準となる「NS 476」が発行され全世界基準になったのです。

現在のFROSIO資格認定保持者は73ヶ国5000人超

ノルウェーで誕生し、世界基準ISOにもなったFROSIO資格。現在は73ヶ国5000人超が保有している資格です。資格ランクには1~3まであり、最上級ランクが3「III」と表記されています。ノルウェー国内でのFROSIO保持者は1000人弱なのに対し、ノルウェー以外の国では4000人以上が資格を保有しています。

世界中に広まったFROSIOがいかに国際社会で認められているかがわかります。日本の資格保有者は2010年の時点で382人とそこまで多くの資格保有者がいるわけではありません。ただ、日本は島国でもあるため、輸送用の船舶などの安全基準を高めなければなりません。

実際、アジアでは韓国の762人、中国の696人に次いで保有者数3位です。2007年までは英語のみの資格試験だったこともあり、資格保有者が150人以下(132人)しかいませんでした。2008年からは資格試験が日本語に対応し、年々取得者数は増えています。

ただ、それでも日本国内の資格取得者数は、2010年の時点で韓国と中国からは大きく引き離されているのが現状なのです。

FROSIO最上級資格取得までの道のり

FROSIO資格を取得するまでには長い道のりがあります。80時間の講習に出席し、資格認定試験に合格してはじめて最下級ランクの「FROSIO I」が与えられます。その後、資格保持から2年間の実務経験を経て、再度試験が行なわれ「FROSIO II」が与えられます。最上級の「FROSIO III」は、最低5年間のFROSIO関連業界での実務経験があり、さらに最低2年間の検査員経験(FROSIO II)があり、またさらに資格試験に合格しなければならないのです。

資格取得をしても、FROSIO IIIは5年間の期限付きです。期限が切れると資格期間更新のために再度認定試験を受けなければならないのです。

ここまで厳しい資格取得条件がある国際資格はそうそうありません。それもすべては人命を預かる技術であるからです。弊社では、ブラストから防食塗装までの全ての工程において、このFROSIO III資格保持者による検査が行なわれます。

お客様からの依頼内容に合わせた作業手順を策定する「テストブラスト」の段階からも同席いたします。国際検査員の経験と国際的に認められた技術がお客様のご要望を細かくおうかがい致しますので、安心してご相談ください!

安心と信頼のサンドブラスト会社岡垣興業へお任せください!

ブラストを含む弊社の加工には、専門教育を受けたスタッフが携わります。安心と信頼のサンドブラスト。岡垣興業株式会社へお任せください。お客様の希望する加工は責任を持って最高のクオリティをお約束いたします!