【サンドブラストの種類】用途・機械編

ひとくちにサンドブラスト(略ブラスト)といっても、加工を行なう目的によって、吹き付けする投射材や使用する機械の種類は異なります。
弊社では、お客様の目的に合わせて最適な加工を提案させて頂いております。国際検査員資格や国家資格「塗装技能士」をもっているスタッフが、加工目的に合わせて、最適な手順や研磨材などを選択しますが、お客様からさらに詳しく聞きたいというお声があることも事実です。

ここでは「ブラストの種類」をテーマに、用途や加工用機械について解説していきます。

サンドブラストの種類・用途

ブラストは「研磨材」という細かい粉末を製品に吹き付けて表面加工を施す工業技術のことです。錆落としや表面の研磨、塗装前の下処理など、さまざまな種類の用途によって加工手順が変わります。

弊社では、船舶や鉄鋼製品のような大型機械はもちろん、医療やアート関連のサンドブラストも行なっています。これまでに携わってきたブラスト事例を元に、どのような加工ができるか見ていきましょう。

バイク、自動車各種パーツの塗膜剥離、除錆

除錆はそのままの意味で、錆を取り除く加工です。もう1つの塗膜剥離とは、金属やガラスなど表面に付着している塗装や樹脂、メッキ被膜などを剥がす加工のことです。バイクや自動車のフレームやホイールなど、機能面だけではなく「見た目」も綺麗な状態にできます。

精密加工品、キャリア等の下地加工

複雑な表面の金属、とくに精密加工品やキャリアなどの下地加工もブラストで可能です。
加工品表面の洗浄、表面剥離、ボカシ、除膜、粗しなど、用途に合わせて研磨材や機種選定などを決定して加工を施します。

ロゴ入れ、ダメージ加工、石版加工

ガラス製品やジーンズへのロゴ入れ、石版加工など、サンドブラストで加工できる素材は幅広いです。硬い素材から、布のような柔らかい素材であっても、お客様の希望する加工に柔軟に対応できるのもブラストの強みと言えます。

トンネル用型枠、漁礁、消波型枠ケレン、除錆、防錆、メンテナンス

弊社のブラストは比較的大型で、腐食、泥、コンクリートノロ等の付着した製品もブラスと対応致しております。さらに、トンネルを作るための型枠や漁礁、消波型枠ケレンの徐錆、防錆もできます。また、継続的なメンテナンス業務も可能です。現在全国10社対応中

火力、原子力など防錆、特殊塗装

火力発電所や原子力発電所は一般の加工とは異なる特殊な技術が求められます。弊社では、防錆加工はもとより、特殊塗装に関しても承っております。国際検査基準資格である『FROSIOⅢ』の取得者と、国家資格である『塗装技能士』の資格をもつ優秀なスタッフが加工業務を行ないますので、安心してご依頼ください。

鐵工所依頼品、下地処理、重防食塗装

特殊な製品が多い鐵工所の依頼品も手がけています。下地処理はもちろんのこと、重防食塗装まで行ないます。大型製品、長尺品、重量物、量産品など随時対応可能です。

造船艤装品加工、下地処理、重防食塗装

ブラストは元々造船技術として発展してきた背景があります。弊社では造船艤装品の製作からブラストによる下地処理や重防食塗装まで手掛けております。海外オーナーからも高い評価をいただいております。

各種設備の下地処理、防錆、重防食塗装

発電所をはじめとした特殊な施設に設置されている設備の下地処理や防錆、重防食塗装も行なっています。作業場内部にある設備はもちろん、作業場の外にある設備に関しても加工可能です。ご要望があれば、定期的なメンテナンスも承ります。

各種塗り替え

建設機器(タワークレーン等々)、設備、部品類などの塗り替え作業は古い塗膜をブラストできれいに除膜し、再塗装致します。

サンドブラストの種類・機械

ブラストで使用される加工方式は大きく分けると

• 機械式
• エアー式

この2つに分類されます。弊社のブラストではエアー式を利用した手動型と自動型設備で加工を行なっています。

機械式(Shot Blast)

機械式=インペラー式=ショットブラストと呼ばれる。
2500~3500rpmで回転するインペラー(高速回転の羽根車)の遠心力で大量の研磨材を広範囲に投射する。機械式の設備があれば、粉塵の発生を気にすることなく、スピーディーな加工が可能になります。但し使用可能研磨材が限定される。

エアー式(Abrasive Blast)

エアー式=エアーノズル式=サンドブラスト=アブラシブブラスト
圧縮空気の力で研磨材をノズルから噴射する方式です。一般的には人の手によって行なう加工のため、機械では難しい細かな部分への加工が可能です。また全ての研磨材が使用できるので加工製品を選ばない。弊社のエアー式ブラスト装置は

• Suction式ブラスト
• 重力式ブラスト
• 直圧式

この3つがあります。

簡単に能力を説明するとSuction式ブラストは低圧加工、重力式ブラストは中圧加工、直圧式は高圧加工となります。いずれもノズルから噴射される研磨材を手動で操作する加工方法です。ブラストは投射圧力や投射距離、投射時間、そして投射角度によって仕上がりが大きく変わります。エアー式ブラストは人の手が使われるため、複雑な加工表面に最適な方式です。

弊社には複数のブラスト設備があります。他社で対応しにくいパイプやコラムの内面ブラストや小型~大型製品、バレル加工などエアー式を駆使したあらゆる自社オリジナル設備でお客様のニーズにお応えいたします。

Okagakiは「柔軟対応」+「安心・安全」+「高いクオリティ」が特徴です

弊社のブラストは、さまざま機器を駆使してお客様の希望するクオリティを実現できます。加工が難しいと自己判断せず、まずはご相談ください。国際検査員資格と国家資格をもつ熟練のスタッフが適切な加工方法をご提案いたします。